OM-D E-M10 MarkⅡとZUIKODIGITAL 14-54mm F2.8-3.5Ⅱがやってきた
サブ機として活躍していたE-P5なんですが、最近ちょっと調子悪いなって事が増えていました。時々レンズが認識されなかったり、ダイヤルの反応が悪いことがあったり。常に発生している症状ってわけではないので使えないという事はないんですが、買い換える事にしました。
理由としては、E-P5購入時には必要な時だけ装着すればいいやと思っていたEVFを結局つけっぱなしにしている事が多く、EVF内蔵機にコンプレックスを感じていたということ。コンパクトな点が気に入って買ったのに、かさばるEVFつけたら意味ないですよね。単に大きい分にはまだいいんですが、なんだか見た目の収まりも悪いし。だったら最初からEVF内蔵機のほうがいいじゃんと結構モヤモヤしていまして、だったらいっそこのタイミングで自分に合った機種にしてしまおう、となりました。
ということでEVF内蔵であること、E-P5と同じくらいにコンパクトであるということ、それと最近α7Ⅱを単焦点やオールドレンズ専用にして、もう一台の方でズームを使うようにしたい考えていたので、それにも合ったもの、という条件で絞っていきます。
完全に白紙からの絞り込みだったので、他マウントやレフ機も視野に入れて考えましたが、コンパクトでレンズが豊富かつそこそこ低価格なマウントとなるとやはりマイクロフォーサーズ(以下MFT)から探すのが最善かなとなりました。
最終的にE-M5MarkⅡ、E-M10MarkⅡ、同MarkⅢ、PEN-F、GX7MarkⅡの5機種まで絞り、その中でも最もコンパクトかつ価格も手頃なE-M10 MarkⅡを迎えることになりました。
ショット数600回程度の中古良個体を池袋ビックカメラで購入しました。最近MarkⅢが出たということもあってか中古も結構値段が下がってきていますね。一応そのMarkⅢも候補に入れていたんですが、いまいちそそられる進化点がなかったし高いのでこちらでいいかなと。
外付けのグリップも用意されているみたいなので(MarkⅢには用意されていないらしい)、長めのレンズを装着することになっても対応できそうですし、E-P5でやっていたようにパンケーキとの組み合わせでスナップシューターとして使うにもちょうどいいサイズだと思います。むしろ重量に関してはE-P5より軽いくらいですし。小さいながらEVFもはっきり見やすく、上位機種には及ばないですがある程度カスタムもでき、使いやすいように設定することも可能です。あとEVFを覗きながらタッチパッドでピント位置を指定できる「AFターゲットパッド」が予想以上に便利でした。いい選択だったと思います。
そして、せっかくのちょうどいいタイミングですし(という言い訳のもと)、先述の使い分けを実行するためにズームレンズも買うことに。
当初は無難に12-40mm F2.8 Proあたりにしようと思っていたんですが、望遠側がもうちょっと欲しいなと。かといって12-50mm EZは開放値が暗すぎるし、12-100mmやパナライカの12-60mmは予算オーバーで買えない。
そこで考えたのが、旧規格であるフォーサーズ(以下FT)のレンズを使うという事。マウントアダプタを使えばMFT機にも使えることは知っていましたが、MFTのレンズもかなり豊富になっている現在、わざわざ手を出すほどでもないかなと思っていました。しかし今回調べてみるとMFTにはないようなレンズが、低価格で結構あるんです。しかもズームレンズのラインナップが妙に充実している。AFがまともに動くのかという気がかりはありましたが、調べてみた所コントラストAFに対応しているレンズもあり、それならE-M1系以外の位相差AF非対応機種でもそこそこ動くみたいなんです。
色々と考えた結果、ZUIKODIGITAL 14-54mm F2.8-3.5ⅡとマウントアダプターMMF-2を買いました。望遠端が換算108mm相当となかなか伸びる上、広角端での開放値がF2.8、伸ばしきってもF3.5と明るく、最大撮影倍率も0.52倍とハーフマクロとして使うこともできる、更に今回買ったⅡ型なら円形絞りの採用やコントラストAFへの対応など盛り沢山で、非常に便利なレンズなんです。
新宿のキタムラで中古品を購入しましたがお値段なんと22800円。マウントアダプターと合わせても3万程度の出費で済みました。
購入後そのまま試し撮りしてきましたが、正直こんなに良く写るとは思いませんでした。絞ってしっかり写るのはもちろん、開放のボケもなかなかに綺麗ですし、非常に逆光に強く太陽がフレームインするような状況でもコントラストの高い描写。恐るべしFTレンズ。
心配だったAF速度に関しても、コントラストAF対応という事もありE-M10との組み合わせでも十分実用範囲内でした。まあ流石に速いとまでは思えませんが動体さえ撮らなければそこまで問題ないかと思います。
というわけで、結構悩んだ上での購入でしたが満足のゆく結果になりました。僕の住んでいる関東でもだんだんと木々が色づいてきて、いよいよ本格的に紅葉の季節になってきました。新入りの機材(新しくはないけど)と共に、いい写真が撮れるよう精進していきたいと思います。