セルフネックアイロンでベースの激順反りネックは治るのか?
最近何一つやる気がおきずぼーっとしてたら11月も後半戦。今年があと1月半で終わる…だと?信じたくないですね。いい加減やる気を出してやらなきゃいけないことをできるだけ今年中に片付けていかなければ。
てなわけで、今回はいずれやってみようと思っていたネック反りの矯正をしてみようと思います。
今回の被害sy…もとい被験者はこちら。
アリアプロⅡの詳細不明ベースです。二年半ほど前に大型オンライン楽器店ことヤフオクで落札した物で26フレット仕様、エボニー指板、バルトリーニ搭載、スルーネックというドイツの某有名ベースメーカーのようなスペックの一本です。ジャンク出品だったのにもかかわらず値段が上がりに上がりなんと2万で落札。1万くらいで終わると思ってたのに。
正直そんなに状態はよくありませんでしたが、なんだかんだで愛着が湧き今までメインで使い続けてきました。しかしもうロッドはとっくに限界、締め切っても順反りがひどい状態で12フレット上での弦高が4mm以上。ハイフレも音が鳴らなくなり始め、いい加減どうにかしなくてはと思っていました。とはいえリペアに出すほどの金銭的余裕はないので、今回試しに自分でできる範囲の対処をしてみることに。
ロッドがきかなくなったネックの対処法としてはフレットすり合わせ、指板修正等ありますが、その辺はミスると取り返しがつかない。そこで比較的素人でもできそう(?)なアイロンを使った矯正をしてみました。
ネットの情報を参考に、今回使用したのは
・衣類用アイロン
・ステンレス角材
・クランプ
・割り箸
・レモンオイル
・あて布
です。本職の方が聞いたらぶん殴られそう。やってみようと思っている方は自己責任でお願いします。
まずはレモンオイルをで指板、ネックを保湿。アイロンの熱によるひび割れを防ぎます。
ロッドを完全に緩め、ネックを熱する。すごく楽器に悪そう。
ネックの端々に割り箸をはさみ、アルミ角材を指板上に置き、一番反りがひどい場所をクランプで締めていきました。ネック裏側の傷をふせぐのにあて布では頼りなく感じたので、手元に丁度あったAmazonメール便の緩衝パックを三つ折りにして挟み込みました。案外いい感じ。Amazon有能。
その後一時間ほど角材の上からもアイロンで熱し続け、
首吊りタイプのスタンドに下げました。
とりあえず2日ほど放置しておきましたが、果たして効果はどうでしょう。わくわく。
クランプを外し弦を張りロッドを締め込んで調整していくと…
なんということでしょう。矯正前は12フレットで4mm以上あった弦高は4弦側で2.5mm、ロッドも締める方向に多少の余裕が生まれているではありませんか。
ハイフレットでの音のつまりも解消され、まるでジャンク上がりの楽器とは思えない状態。かかった金額は角材とクランプの1600円程度で、結果もコスト面も非常に満足のゆく結果になりました。
正直ダメ元での実験でしたがうまくいって良かったです。リペアに出すほどでもないが破棄するのは忍びないジャンクギターをお持ちの方なんかは試してみてもいいかも知れませんね。