Voigtlander NOKTON 58mmF1.4 SLII Sを買った

9月にSuper-Takumarの55mmF1.8を買って以来、すっかり55mmという焦点距離の魅力に取り憑かれています。

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E-P5一台だけで写真を撮っていた頃にFF換算100mmとなるレンズをよく使っていた事もあってか、いざFF機で50mmの数値通り使ってみるとかなり広く感じて、なんとなくシャッターが切りづらい感覚があったんですよね。

そんな時に手元に来たSuper-Takumarだったのですが、55mmという標準より微妙に踏み込んだ画角が妙にしっくりきて、撮りたいものをうまく切り取る事ができたんです。たった5mmでこんなに変わるものなんですね、不思議です。自分は標準より中望遠寄りの画角のほうが好きなんだろうなぁというのは今まで写真を撮っていてやんわり感じていたのですが、その時ではっきりしました。

そんな時に知ったのがVoigtlander NOKTON 58mmF1.4というレンズ。様々なブログやレビュー記事などで、まさに自分が撮りたいと思っていたような写真が作例として紹介されていたのです。ニコンFマウント用のレンズですが、マニュアルレンズなのでマウントアダプターを使えばEマウントでも使えちゃうんですよね。

VoigtlanderのNOKTONシリーズはEマウントにもあるのですが、40mmとα7Ⅱで使うには少し広く、その上価格が10万超で到底手が届かない。その点58mmF1.4なら新品でも5万。これならなんとか手が届く…。思い切って買ってしまおうか。いや待てお前の貯金残高は度重なる散財でもうゼロに近い。どこにそんな余裕があるってんだ、一回冷静になって考えｒ

買ってしまった。

冷たい雨降りしきる中、わざわざ新宿マップカメラ実店舗まで足を運んだ時点で結果は見えていたんです。ちょっと現物見に行くだけ、なんてそんなことがこの男に通用するはずないんです。「ちょっと見せてもらってもいいですか？」なんてショーケースから出してもらった時点で購入は確定したも同然。本当にありがとうございました。

とはいえ、身の回りのいらないもの、使用頻度が落ちているものを売却して購入資金を作っていて実質無料みたいな所があるので(ない)、そんなに無理せず購入することが出来ました。

実際にα7Ⅱに装着してみるとこんな感じです。なぜかWBがおかしいですねすいません。

旧型と新型があり、前者のほうが多少中古価格が安めなのですが、何故かマップカメラでは後者の方が安かったためこちらを購入しました。カニ爪がレトロでいい雰囲気です。

最近雨が続いてなかなかカメラを持ち出せてませんが、晴れ間を見計らって少しだけ試し撮りをしてきました。全てα7ⅡのJPEG撮って出しになります。

開放でのボケはトロットロ、なのに絞ればカリッとした描写で、同じレンズなのにここまで違う表情を見せてくれるのかという事に驚きました。

そしてなんといっても中距離ほど離れた被写体が、埋もれず立体的に浮き上がるような描写。こういう写りのするレンズが欲しかったんです。今までそういった描写を得るには中望遠のレンズを使っていたんですが、標準域のレンズでそれができるというのが非常に嬉しいです。58mmというのもやはり使い勝手がいいです。

価格も抑えめながらディテールや可動部の質感もよく、使っていて楽しいレンズだと感じました。とはいえ自分にとっては高級な部類のレンズですので、どんどん使い倒していきたいなぁ、と思っていたところで二週連続の台風で週末が潰れるという。とにかく早く晴れてくれ…。

それでは