2年越しにアリプロベースの謎が解けた
先日のネックアイロンの記事で紹介したアリアプロⅡのベース。
omoide-in-my-head.hatenablog.com
購入してから2年ほど経っているわけですが、こんなにも特徴的なスペックなのに、調べども調べどもネットに情報がなく、あまりにも見つからないので誰かのオーダー品が流れてきたと勝手に解釈しておりました。
しかしこの記事を書いてから急に気になりだし、回答していただけたらいいなぁ…程度の気持ちでダメ元で荒井貿易さんにメールで問い合わせてみたところ、なんと2時間で返事が帰ってきた。びっくりした。一生ついていきます。
そのメールの本文がこちら
お問い合わせいただきましてありがとうございます。
写真を拝見する限りですが、80年代後半に海外輸出をメインに販売(国内でも一
部販売)しておりました「IB-SPR」では無いかと思われます。
現在発売されているIGBシリーズの前身のシリーズです。
当時のカタログが残っておりましたので添付いたします。ご確認下さい。
国内で製作された物です。価格の資料が残っておらず、当時の販売価格が分かり
ませんでした。
少しでもご参考になりましたら幸いです。
なるほど、海外向けの製品だったのか。そりゃ日本語で検索してたら引っかかるわけがないか。と思ったが英語で探してみてもろくな情報が出てこなかったのでそういう問題でもなさそう。
メール本文にもあるように、なんとカタログまで添付していただけた。流石にここに載せるのは気が引けるし法的にもアレですので、スペックの部分だけ抜粋して記載します。
ボディ:ブビンガ
ネック:メイプル+ローズウッド
指板:フェノリック 350R
フレット:26F
スケール:860mm
ピックアップ:''Bartolini BE'' ×1 ''Bartolini 9V1'' ×1
コントロール:ボリューム、バランス、EQ、トーン
テールピース:QHB-1
ハードウェア:ブラック
このような感じで、非常にバブリーなスペック表。
驚いたのは、指板がフェノリックだったという事。てっきりエボニーと思い込んでいましたけど、よく考えたらやたらスベッスベな指板でしたし、こんな木材なんてあるわけない。フェノリックって、スタインバーガーのヘッドレスとかに使われてるやつですよね。
テールピースは実は破損して一回交換していて、その際に色がグレー系のブラックに変わってしまいました。パーツの取り寄せをお願いした際楽器屋に「今は黒のパーツが作れないらしい」みたいな事を言われた覚えているのですが、理由がなんだったか思い出せない。
まあ、このベースを使っている人が他にいるかどうかは疑問ではありますけれど、参考になれば幸いです。という話でした。